歯科医院の成長を加速!在り方教育でスタッフが変わる

多忙な現場で見落とされがちな人としての教育

多忙な日々の中、スタッフ教育に十分な時間を割けず頭を抱える院長は少なくありません。特に若手や新人の教育は時間的・精神的なコストが大きく、つい後回しになりがちです。しかし、多くの院長先生が抱えるスタッフへの不満は、実はスキル不足よりも人としての在り方に関するものが多いのではないでしょうか。

仕事はできるけれど自己中心的、言葉遣いや配慮が足りないといった意識の問題です。技術的なスキルアップ以上に、この人としての教育にこそ真の課題があります。在り方教育は成果が出るまでに時間を要しますが、チーム医療の最前線において、医院の成長を決定づける最重要課題と言えます。

目次

なぜ、今「在り方教育」が必要なのか?

歯科医療の現場は、高度な専門技術と同時に、患者様との信頼関係が何よりも重要となるサービス業の側面を持っています。

スキルを活かす強固な土台を築く

技術や知識といったスキルは、家で例えれば建物の構造にあたります。これに対して在り方、すなわち考え方や仕事への哲学は、その建物を支える強固な土台です。どれほど立派なスキルがあっても、自己中心的な考え方でチームワークを乱せば、そのスキルは十分に活かされません。仕事への真摯な取り組み方や仲間への感謝があってこそ、高い技術が患者様への真の価値として伝わります。

将来の幹部候補を育てる視点

医院を永続的に成長させていくためには、院長の右腕となる幹部人材の育成が不可欠です。幹部候補に求められるのは、優れたスキルだけでなく、医院の理念を体現し周囲を引っ張っていく人間力です。

自分の仕事が誰のため、何のためにあるのかという本質的な目的意識を持つスタッフこそが、自律的に成長を加速させていきます。在り方教育は、まさに将来の幹部人材を育てるための種まきなのです。

働きやすい職場環境の実現

人間関係の不和は、スタッフの離職理由の大きな割合を占めます。在り方教育は単なるマナー指導に留まらず、互いの価値観を認め合い、配慮し合えるチームを育むためのものです。メンバーへの配慮や情報共有の重要性を具体的に議論することで、スタッフ一人ひとりの主体性を引き出し、風通しの良い定着率の高い職場へと変わっていきます。

在り方教育を効果的に導入・実践する方法

目に見えない成果をどのように引き出し、日常に定着させるかの具体策です。

スタッフの声からテーマを設定する院内研修

院長からの押しつけと感じられないようにするには、スタッフ自身の言葉や困り事からテーマを設定することが最も効果的です。例えば、スタッフから報連相ができていないという声が上がったとき、それをチャンスと捉えて研修を実施します。

実際の失敗事例を匿名で共有し、どう行動すべきだったかを議論させ、チームワークのためになぜ必要なのかを言語化します。テーマが具体的であるため、スタッフは自分事として積極的に参加し、環境を自ら改善する実感がエンゲージメント向上に繋がります。

日常業務の中に在り方教育を溶け込ませる

研修という特別な時間だけでなく、日々の診療の中に教育を組み込む工夫が有効です。

  1. 院長が理念を繰り返し伝達する 毎月のミーティングで必ず院長から話す時間を設け、診療に対する理念や患者様への想い、大切にしている価値観を何度も繰り返し伝えます。この思想に触れ続けることで、スタッフは日々の業務に意味と目的を見出せるようになります。
  2. 良書を読む習慣づくりのサポート 人間力を高める読書を促すため、3カ月に1冊の課題図書を設定し、読書手当を支給するなどの経済的サポートを行います。入社時からこのルールを徹底することで、院内の文化として定着しやすくなります。
  3. クレド・行動指針の実践事例の発表 クレドを絵に描いた餅にしないため、朝礼や終礼の際にスタッフが持ち回りで、昨日クレドを実践できた具体的な事例を発表します。抽象的な在り方を具体的な行動に落とし込むことで、他のスタッフの規範となり、相互に認め合う文化が育ちます。

成長のループを生み出す在り方教育

在り方教育は、一時的なスキルアップに終わらず、スタッフ一人ひとりの成長の根幹を養います。考え方や価値観が変われば行動が変わり、それが習慣となり、最終的に医院の経営結果が変わります。成果が出るまでには時間がかかるかもしれませんが、その先に待っているのは、院長の理念を深く理解し、自律的に動く強いチームに囲まれた理想的な医院運営です。

多忙な毎日の中でどこから手を付ければよいか分からないという場合は、システム化を支援する専門家の知見を活用することも有効です。Mr.歯科事務長サービスでは、医院の持続的な成長を加速させる教育体制づくりを全力でサポートいたします。

この記事の解説者

MOCAL株式会社 

緒方 尚子 Naoko Ogata

大学卒業後、航空自衛隊に入隊し、12年5ヵ月勤務。

その後フルコミッション営業の世界に飛び込み、外資系英会話アカデミーで、史上最短でタイトルを獲得しトップセールスとなる。

外資系生命保険会社に転職し、5年半勤務。

MDRT成績資格会員となり海外の研修にも参加。

『「あなただからお願いしたい」と言われるためのコミュニケーション勉強会』を主宰し、個人事業主向け営業セミナー、経営者向け財務セミナーなど多数開催。

友人の歯科医師から、クリニックスタッフへの勉強会を依頼されたことをきっかけに、歯科医院、中小企業のスタッフ向け勉強会を実施し好評を得る。

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